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色のいろは その四 「彩度」って?

コラム(色のいろは)

彩度とは色みの強さのこと

彩度は英語でsaturation(サチュレーション)、直訳すると「飽和度」という意味となります。
飽和度とは、下図左のような… カプセルトイが入ってる(私はガチャガチャと呼んでますがw)透明な球体を想像してみてください。
そこに、赤い絵の具を満たしたとします。


満たした「赤」というのはあくまで、色相環を構成していた一番鮮やかな「純色」(じゅんしょく)です。

これら色相環を構成している「純色」とは、カプセル内を「赤」や「黄」や「青」という色が満たしているような飽和度の高い色→「最高彩度の色」ということになります。

明度を表す基準の「グレイスケール」は垂直に表現されていましたが、彩度のスケールは水平で表現します。
下図のようなイメージです。

明度と彩度は「別のもの」

さて、飽和度が大→最高彩度ということは、純色で満たされているということです。
明度は前回の色相環の通り「黄」は最も高明度で「青紫」は最も低明度。「赤」は中明度ということになります。

飽和度が中や小ということは余裕がある状態ですが、そこを白い絵の具を満たしていけば赤からピンクに変化していきますし、黒い絵の具を満たしていけばワインレッド的な色に変化していきます。

白い絵の具を混ぜる→純色より明度が高くなる

黒い絵の具を混ぜる→純色より明度が低くなる

グレイの絵の具を混ぜる→元の純色と同じ明度のグレイであれば明度は変化しない

つまり、最高彩度を基準に彩度が低くなっていったとしても
明度は高くなるor低くなるor変わらないのいずれかであり、一律ではないということですね。

まとめ

「色」には三属性(さんぞくせい)と呼ばれる3つの性質があります。
「色相」(しきそう)と「明度」(めいど)と「彩度」(さいど)の3つです。

無彩色(白黒グレイ)は三属性のうち、明度という性質のみ持っています。

✳︎最高彩度というのは、どのような着色材を使っているかなどの条件によっても異なってきます。

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